ろ過機の役割理解していますか!?

こんにちは!!うぱおです!!もう9月も後半に入ったのに、まだまだ暑さが厳しいですが、暑さに負けずに頑張っていきましょう!!

さてさて、今日はウパちゃん飼育で重要なろ過のお話です!!

ろ過っていうと、ろ過機でごみを集めて水をきれいにするんでしょ!?ってな感じで、何となくで理解している方も多いんじゃないでしょうか? でも、これって正しく理解しておかないと、うぱちゃんにとって非常に重要な問題になっちゃうんです!!

先日、「ろ過器は毎週丸洗いして綺麗にしています!!」っていうお客様がいました。でも、これって実はウパちゃんにとっては何にもうれしいことじゃないんです!!

飼い主さんにとっては、水を換えて、ろ過機を掃除して、水槽が綺麗になった~!!と、喜ばしいことかもしれませんが、実はこれ、ありがた迷惑!!ろ過器って綺麗にしちゃいけないんです!!

というわけで、ろ過機はどうやって水をきれいにしているのか??を、詳しく説明していきますね!!

まず、生き物が生きていくうえで、ご飯を食べたら排泄をします。人間の場合だと、排泄はトイレでするから、生活空間は汚れないですよね? でも、水槽の中だと、これが生活空間にまかれてしまうんです。そんなところで生活していかないといけないので、水をきれいにする必要があるのです!!

まず、ろ過は3つの方法に分かれます!!

①生物ろ過

②物理ろ過

③化学ろ過

この中で、一番重要で生物の生死に関係してくるのは生物ろ過だけなんです!!

②と③は、あくまでも①の補助でしかありません。ですが、この補助の仕方も正しく行えば、かなり①生物ろ過の負担を軽くできるので、よく覚えておいてください!!

 

まずは1番重要な生物ろ過についての説明です!!

生物ろ過というのは、水槽に自然とわいてくる微生物(バクテリアなど)の働きで、生物に有害なアンモニアなどを無害化することなんです!! このバクテリアは、アンモニアがあると自然とわいてくるのですが少し時間がかかります。その為水槽セット直後は、水が生き物が棲みずらい水になってしまいます。その為、その時期は水換えを頻繁に行うなど、少し注意をしてあげましょう。

水槽内での汚れが、綺麗になるのには、下記のような現象が起こっています。

①糞・エサの残りなど有機物 (無毒

↓ 微生物が分解

②アンモニア (有毒

↓ 微生物が分解

③亜硝酸 (有毒

↓ 微生物が分解

④硝酸塩 (ほぼ無毒

 

目に見える汚れというのは、無害な有機物なんですが、有害なアンモニアや亜硝酸になると、目に見えない汚れになっています。ですので見た目をいくら綺麗にしても、有害なものを何とかしないと生き物は生きていけません。この有害なものをきれいにしてくれるのがバクテリアなどの微生物になるんです。

でもって、この微生物が棲んでいるのが、ろ過機の中なんです!! ろ過機を洗ってしまうと当然その微生物たちも流されてしまいますので、ろ過機は洗ってはいけないんです!! 

水槽をセットして生き物を入れると、すぐに有機物とアンモニアが出るようになります。アンモニアは有機物が分解されて出るのではなく排泄物から直接アンモニアとして出るものです。

アンモニアが出始めると大体1週間ほどでアンモニアを分解するバクテリアが発生し、アンモニアを分解するようになり、今度は亜硝酸が発生します。さらに1週間ほどすると亜硝酸を分解するバクテリアが発生し、亜硝酸を分解してくれるようになります。こうして有害な亜硝酸が分解されるようになるには大体3週間から1か月程度かかります。

また有機物が多いと白濁りが出たりすることもあります。有機物を分解する微生物は発生するのに少し時間がかかることが多く2,3週間程度かかりますので、その間は水換えを頻繁に行ったり活性炭を入れたりして、有機物を除去してあげると良いでしょう。

水槽をセットしてから大体1か月程で、ろ過機の中にこれらの微生物が繁殖し、水が綺麗になりだします。

ここで、ろ過機を洗ってしまうと、この微生物たちが流されてしまうので、水が綺麗にならなくなってしまうんです。

では、ろ過器って汚れてて良いの!? 特に綺麗好きな方はそう思いますよね!!

でも実は、我々が汚れていると思っているものって、実はウパちゃんにとっては汚れじゃないんです!! 

ウパちゃんにとっての汚れっていうのは、上記したなかの有害なもの!!すなわち、アンモニアや亜硝酸が汚れなんです。でもろ過器で気になる汚れってほとんどの場合が①の有機物であって、ウパにとっては無害なんです。それが分解されると有害なものに変わりはしますけども、ろ過機の中だと分解されたらすぐにバクテリアたちが無害にしてくれるんです!!ですので、多少の有機物がそこにあったところで、バクテリアたちのご飯になるだけでウパちゃん達には、何の問題にもならないんです。

その辺の川ってコケや泥に覆われて汚く見えますけど、魚たちは元気に泳いでますよね!!人間が感じる見た目の汚れと、生き物にとっての汚れって全く別物なんです!!それを理解しないと、人間にとってはピカピカできれいだけど生き物にとってはひどい汚れで生きていけない!!なんて環境にもなりません。

ですので、ろ過機の中は洗わないでください!! 

ただし、洗わないといけない部分もあります!! それが物理ろ過といわれる部分です!! ストレーナーのスポンジや一番上に敷くウールマットなど!!これは物理ろ過と呼ばれる有機物など目に見えるごみをかき集める場所です。ただしウールマットに絡まっている状態では水槽から外に出て行ってません。それを取り出して交換したり洗ったりすることで、初めて水槽から外に出ていき物理ろ過となるのです。

ろ過機の中には生物ろ過の為のろ材部分(リング状ろ材など)と物理ろ過のろ材(ウールマットなど)がありますので、生物ろ過の部分は洗ってはダメ!!物理ろ過の部分は良く洗う!!これが正しいろ過機のメンテナンスです!!

最期に化学ろ過というのは何かというと、活性炭やゼオライトなど、良く吸着ろ材といわれるものになります。これは吸着という言葉の通り汚れを吸着して綺麗にしてくれますが、吸着効果には限りがあります。各商品ごとに交換時期が記載されておりますので、必ず交換時期を守りましょう!! うぱおはあまり吸着ろ材は使わないのですが、水槽セットしたばかりのバクテリアがまだ十分いない水槽などで使うと効果的な場合もありますね。活性炭で白濁りの元の有機物を取ったり、ゼオライトでアンモニアを吸着するなど、自分の水槽の環境をよく理解しながら用途に応じた吸着ろ材を使うのがコツですね!!

というわけで、人間の感じる綺麗と生き物のとっての綺麗は全くの別物です!正しく理解して、ウパちゃんにとっての住みやすい環境を作ってあげましょう。

それでは、まったね~!!